しわくちゃになったら、会いに行きます。
「あんた、それで学校ちゃんと行けるの? 私、心配なんだけど」
そんな願いも空しく、お姉ちゃんは尚もあたしに精神攻撃を仕掛けてくる。
靴下を履き終えたあたしは、頬を膨らませて反論を試みる。
でも、さすが弁護士の卵。
簡単に言葉でねじ伏せられちゃった。
「しかし、お前も朱里くらいん時に道に迷って俺に恥かかせてくれたじゃねえか」
なぁ、眞穂?と階段から足音が聞こえる。
冷め切った食パンに喰らいついたあたしの頭をなでるのは、
あたしより7歳年上のお兄ちゃん。