しわくちゃになったら、会いに行きます。


 彰太くんて、不思議な人だ。


 確かにこの世にいない人なのに、『生きてる』。




 「……ふふ」




 あたしのいきなりの言葉にも、笑顔で頷いてくれて。


 あたしの神様。


 優しくて、笑顔が素敵で、背が高くてかっこいい。


 昨日出会ったばかりなのに、どうしようもなく惹かれてしまう。


 これがきっと、一目惚れってやつなんだ。


 経験したことのない感情に揺られながら、他人事のようにそう考えていた。




 「うふふ」


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