しわくちゃになったら、会いに行きます。


 あーあ。


 あたしも、莢子くらいスタイル良くて綺麗だったらなぁ。


 色味のいいお弁当に箸をつける幼馴染に恨みがましく目を向ける。




 「……なによ。ご飯はあげないよ」




 サッと自分の弁当を庇う莢子。


 食い意地なんて張っとらんわ!


 とは言わず、胸中で突っ込んでおく。




 「それにしても」




 莢子は早々に話題を変えて、あたしを見やった。


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