しわくちゃになったら、会いに行きます。


 お姉ちゃんは、毅然と言い返す。




 「私は、大学を卒業して、弁護士になるわよ」




 「その大学様が、どれだけ金食い虫なのか分かってんのか」




 やばい、本格的な喧嘩になってきた。


 こうなってくると、あたしの出る幕はない。


 ていうか、あたし一人が年が離れてるせいで蚊帳の外なんだよね。




 「母さんが残してくれたやつがあるから、お前は優等生なんだ。そんな奴が偉そうにしてんな」


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