涙空
朝。





いつも通り、4人で電車に乗り、学校に行く。





「いよいよね」





「うん、誰が1番成績良かったんだろー」





定期考査の結果発表は掲示板に上位10名までが点数つきで掲示される。




皆それぞれ色んな思いを抱いて、掲示板を見、喜んだり落胆したりする。




自分はどちらになるのか。





と、下駄箱で靴を脱いだ時、クラスメートのあずさが走って私達の所へ来た。




「あずさおはよーどうしたの?そんな急いで」





「いおにゆう、立花君と月城君もいるね‼︎いいから来て‼︎」




言うまでもないけど、いおは伊織のあだ名でゆうは私のあだ名。




あずさに引き連られ、着いた先は掲示板。




そこには。パソコンの字で打ってある考査結果があった。





中間考査


第一学年結果




1位 立花 光
月城 圭太
水野 伊織
御堂 結希





結果は、全員満点。





「へ・・・?マジで・・・??」





思わず声を上げてしまったのは仕方ないと思う。伊織だって口に手を当てて幸せそうに・・・





「きゃーーーーーーっ‼︎やったぁぁぁぁ‼︎」





奇声を上げている。




「っし‼︎」




立花、月城も大喜び。



勿論私も。



3人に勝った訳では無いけど、嬉しかった。




自分が目指していた学校で、『光輝く』事ができたと思った。
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