あなたから、kiss
前髪が掬い上げられて…、
額に、熱を落とす。
それから、頬に…
首筋に。
焦らして…いるのか、待ってもやってこない熱に――…
ふと、目を開けると。
その距離、数センチのところで…
雨宮くんが、じっと私を見ていた。
多分…、相当間抜けな顔してキスを待っていたのだろう。
雨宮くんの口元が…きゅっとあがっていた。
「ちょっ……、ナニこれ……?」
「ははっ…、可愛いッスね、ほんと。」
チュッと…鳴り響く…リップ音。
「勿体ぶっちゃいました。花さん…逃げないし。」
「……それは……」
「まだ、全然…伝えきれてません。覚悟はいいですか?」
「………は?いや、えーと――………んっ。」
深く、深く…
絡み合うような、熱いキスを。
お互いの息づかいを感じながら…
何度も、交わした。
伝え合う温もりが…こんなに心地いいなんて。
もっと、早く……気づけば良かったのに――。