あなたから、kiss
吉祥寺にやって来た私たちは…
手を繋いだまま、雑貨店の階段を…上がっていた。
木製の扉を開くと…
「花さん、雨宮さん、いらっしゃいませ。」
店長さんが……やんわりと微笑んで…迎えてくれた。
「すみません、他の人…来れなくなってしまって…。」
「……。……ああ!そう言えばご予約の翌日にご連絡下さいましたもんね。」
ん?
「……で?お二人はいつからそういう仲に?」
「………………へ?」
「さあ……、多分、今からです。」
雨宮くんはそう言って…、
にこり、と笑って見せた。
私が、雨宮くんの彼女になるのは…
もう少し先のお話。
だって、こうも仕組まれていただなんて…悔しいじゃない?
多分変わらないって、あなたが言うから。
ちょっとした…仕返しです。
たまに…キスをして。
気持ちを…確かめ合って。
私達らしい恋を……育てていこうじゃないか。
ね、ヒヨッ子ライターさん?
= end =

