SakuIGamE
団長は一瞬驚いたようだったが、
「あぁ、あー!いや~、お久しぶりです。お元気でしたか!?」
と、話を合わせてきた。

なんてチョロいんだろう・・・。

後ろでシルフィスが「スゲー」を連呼している。
賄賂的な物に気付いた様子はなく『憧れの踊り子さんのサーカスの団長さん』というブランドイメージから、僕と団長が知り合いだと信じ、感激しているようだ。
ちょっとこの人、部下として心配だよね・・・。
年齢は僕より上の18~9だろうけど・・・。
確かにあの上司なら、彼みたいな純心さんより、汚い手でも平気で真似る僕の方が気に入られて当然、かぁ。

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