SakuIGamE
「秀くん!秀くん・・・!!良かった、良かったよぉ・・・!!」
「無事で良かった。やっと会えたね」
涙する彼女を抱き締める。

「他のみんなは?一緒じゃないの?」
「うん・・・。残念ながら・・・」
「そう・・・・・・。でもっ、秀くんと会えただけでも良かったよ!私、心細くて・・・」
「実果ちゃん、君は今サーカスで踊り子として働いているの?」
「う、うん。そうだけど・・・」
「君はこの世界で目覚めた時から、踊り子だった?」

僕の問いに、彼女は少し迷ってから――

「実は・・・」

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