SakuIGamE
「700000Pって日本円だとどのくらいになるんだろう?って気になっちゃって、団長に聞いたの。そしたら『サーカスで踊り子をしてくれたら、そのうち教えてあげるよ』って・・・」

「・・・そっか。そこが気になっちゃったんだ。もっと気にすべき事があった気がしないでもないけど」
「秀くん!女の子にとって、自分にお値段がつけられるって事は、とっても気になるトコなんだよ!?」
「ソウナンダ」

「そんな感じでココで働く事になって・・・。でもね、もしあの時、誰も私を買ってくれてなかったら、今頃どうなってたんだろうって・・・。だから、団長は私の恩人なの!あの檻から救って仕事まで与えてくれた、素晴らしい人なの!!」

「実果ちゃん・・・。そんな考え方ができるんだね・・・」
そう言った秀くんの顔は、少し寂しそうにも呆れているようにも見えた。

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