それでも僕は君を離さない
私は心の奥に先輩と過ごした日々を閉じ込めたまま

彼を求めたい気持ちを無意識に封じてきた。

ところが突然目の前に現れた彼に

恐怖に近いものを感じて

自分で自分を凍らせていた。

それを溶かしたのは他ならぬ彼だった。

一度溶け出した氷の流れは

もう元には戻らないだろうと思った。

私の気持ちはもう閉まっておけなくなった。

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