歪んだ愛しさ故に
 
上沢さんは、カップラーメンの目の前で携帯をいじっていて
まだこっちには気づいていない。

なら、このままさっさと会計を済ませてコンビニを出よう。

そう思って、適当に目の前にあるおつまみを放り込んで、レジへと向かった。


だけど……


「肉まん1つと、中華まん1つ……それからポテトの………」


最悪……。
目の前の人は、めんどくさいレジ前にある商品を注文しているので時間がかかっている。


早くしてくれ……。


と思いながら、
上沢さんには背を向けてるし、今は髪もおろして眼鏡もしていないから、パッと見で分からないだろう。


イライラする気持ちを抑えながら、ひたすら前のお客さんが終わるのを待っていたけど……


「……」


ああ、最悪……。

あたしのすぐ後ろに、カップラーメンを手に持った上沢さんが並んでしまった。
 
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