大好きな君 〜守と花のSTORY〜
ある雨の酷い日だった。
『ねーぇっ!花ちゃぁん!ちょっと、話があるんだけど、いーい?』
『…何?』
…今度は何だよ。
この時、華について行かなければ…
未来は変わってたかな…?
『…ねぇ、ウザいんだけど。蒼たちも言ってたよ?…あんたが邪魔って…。』
…
『聞いてんの?…ったく、なんで蒼が総長じゃないわけ?前代の奴ら、何考えてるのかしら?』
…やめて
『あんたと同じ読みとか、マジ最悪。いい?〝はな〟は1人でいいの。もちろんその1人は、わ た し!』
…やめてよっ、
『っうるせぇんだよっ!!ふざけんなっ!』
私がそう言うと、華はニヤッと笑い、私の視界から消えた。
華は階段から落ちたのだ。
バカにしたような顔のまま…
『華っ!?華っ、大丈夫かっ!?』
蒼たちの声が聞こえる。
…ナニガオコッタノ?