大好きな君 〜守と花のSTORY〜
華は全治1ヶ月の入院となった。
さすがに目の前で落ちたから、心配した。
病室に入ると、華は起きていて怯えたように私を見ていた。
なぜか、蒼たちには睨まれている。
『…華?大丈夫?…目の前で落ちたからビックリしたよ…。』
私がそう言った瞬間、蒼に殴られた。
『…っ。』
『おい、何が、ビックリしたよ、だ?あぁ?ぶざけんなよ。例え総長の花だとしても許さねぇ。』
……え?
何言ってるの?
『…何が?何のことか、分からない。』
そう言うと、また殴られそうになったが1番冷静な陸斗が抑えた。
『…花、なんでだ?』
いつものおちゃらけさなんて、1ミリもない海斗が言う。
『…だから、意味分からないんだけど。
』
『お前っ!ふざけんじゃねぇっ!お前が華を階段から落としたんだろが!!』
…は?
華を私が落とした?
……は?
『…何それ。誰が言ったの?』
私はトーンを低くして言った。