キミのイタズラに涙する。


「いやだ、……いやだよぅ……」


ウソだと言って

イタズラだって言って


だってこれが本当なら


人生はなんでこんなにも酷いんだろう。


神様はなんでこんなにもイジワルなんだろう。


私の大好きな人。


人にたくさんの笑顔を与えてくれる


そんな人から、笑顔を奪うなんて。


これほどまでに残酷なことってあるんだろうか。


「……っ、う……」


泣き崩れた私の背中を隆平のお母さんはさすって言う。


「迷惑じゃなければね

あの子の力になって欲しいの

隆平は隠したがってたけど……一人じゃきっと耐えていけないから」

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