キミのイタズラに涙する。


整えられた隆平のお墓の前に3人で立つ。


「みんな揃ったぞ、隆平」


満くんが花を置いた。


「待ちくたびれたとか言ってるんじゃない?」


梓がお線香に火をつけた。


「待たせてごめんね……隆平」


そして私は、

隆平の大好きだったお菓子を置いた。


「ずっと来てあげられなくてごめんね?

私さ……強くないから、

立ち上がるまでにちょっと時間がかかっちゃった」


カバンの中を探りもう一つ

持ってきたものをお菓子の隣にのせる。


「ほら、これ隆平がいっつもイタズラしてたやつ

パッチンガムだっけ?

それも持ってきてあげたよ」

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