みつばちとはちみつ


1歩 後ずさりした くうの顔は 真っ赤になって…少し 涙が 浮かんでる…


「・・くう?」

「もう・・ヒロのバカ・・私は まだ
手 つなぐだけでも 嬉しくて たまらない
のに、ヒロは・・違うの?
そんなに・・足りない?」

「ち、違う!その・・違うから!」


くうの涙に テンパって、言葉が
出てこない…


「くう、ごめん。泣かないで・・
うん、今のは 俺 悪かった。ごめん・・
でも、そういう事じゃないんだ、俺、
色んな くうの顔 見たくて・・
昨日から くう、今まで 見た事ない顔
ばっか するから・・どの顔も
かわいすぎて、もっと って・・ごめん」


欲張りすぎた…今日1日で 全てが
見れる訳 ないのに…


何、早速 泣かせてるんだ!


「反省してる・・ホント 俺、バカ」


1歩 さがった くうが また1歩 進み、
俺の胸に ポスっと 顔を埋めた。


「ぎゅうって・・して。」


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