みつばちとはちみつ


「泣き止まないな、2人して。
大きい声出して ケンカして、全く。
やっぱり、俺が しっかりしなくちゃな、
まだまだ 手かかるぜ・・」


「うるさい、ヒロ。ヒロが一番、手
かかるくせに・・」

「そうだよ。ヒロ君には 言われたく
ないよ・・」

「お?調子 出てきた?いいぞ!
その調子だ!」


2人して くすっと笑った。


「よし、もう大丈夫だな。もうケンカ
するなよ。で、なんでケンカしたの?」


…言える訳ないよ…


「なんでもない・・」

「なんだよ、隠し事するなよ。なんでも
言おうぜ〜!・・・あ、そういえば、
言うの 忘れてた!思い出したぞ!
ニナ、お前 なんで 隠してた!」

「・・・何をよ。何も隠してないし。
このケンカの 内容以外は。」


「めっちゃ、大事な事 隠してるじゃん!
兄貴と つきあうって!兄貴は 朝早々
電話してきて、報告したのに!」


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