みつばちとはちみつ


「これは、ヒロが チェーン長いから 切るかって 言ってるとこだよね。」


俺が チェーンに指をかけて、くうが
トップをいじりながら 俺の顔見て、
もったいない!って言って…笑い合ってるところ…

やっと 顔見れたとこ。


「・・ヒロ、ありがとう。大事にする。
私も ヒロに 何か あげたい!」

「え?いいよ、別に・・」


俺が 勝手にあげたかっただけだし…
写真を見ながら 言うと、くうが真横で
立ち上がって。


「何、立ってるの?」と聞く俺に キス
した…催促しないで くうからしてきた
のって…初めてだ。また…


「・・お礼。今度 もっと ちゃんとしたの プレゼントするから!」


真っ赤になってる この顔は 写真に
撮られないで よかった。


「早く 顔 戻せよ。そろそろ 会計終わって戻ってくるぞ。」

「わかってる!精神統一するから!」


そう言って 頬に手を当てたまま、目を
閉じて 深呼吸してる。



そんな姿さえ、かわいくてドキドキする…



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