みつばちとはちみつ
×× くう ××


会計も終わって、帰る事にした。


「電車 空いててよかった〜!座れる!
楽しかったね、ヒロ。・・もしかして
眠い?寝てもいいよ。早起きしたし。」

「ん、少しだけ・・」


そう言って 私の頭を 枕代わりにして
寝てしまった。も〜、また私だけ
ドキドキしてるし…


でも、今日は うれしい事いっぱいで…

楽しかった。もっと ヒロと 色んな所
行きたいな…

あ〜、明日から 学校だ。
つきあってから 初めての登校…
何か 変わるのかな?

体育祭の後、
泣いてる子が 何人かいたな…
でも 私は 何も してあげられない。

その子達の分も ヒロを大事にするなんて
詭弁だけど…それくらいしか…

うん。それしか できない!…だよね?


「ヒロ、乗り換えだよ。起きて。」

「ん〜・・めちゃ 寝てた・・」


ふらふらしながら 電車を降りて、次の
ホームへ 向かう。


「本当だよ〜。人の頭 枕にして。
重かった!肩 こった!」

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