みつばちとはちみつ


「・・・」「・・・」


母さんの言葉で 気まずい空気が流れる…

そりゃ、くうが ここで夜を過ごすんだから 意識するなと言われても無理だけど…


「くう。」

「は、はい!」


ほら…思いっきり 意識しちゃってるよ……


「・・あのな、お前 熱あるんだから、
さすがに何もしないから。安心して寝ろ。わかった?」

「本当?・・キスも?」

「それは・・寝る前に、少しだけ・・」

「へへっ、ならいいよ。じゃ 食べよ!」


…なんだ?キス…したかったのか?

うわ〜……これで ガマンって…きついな……


「ねぇ・・ヒロ・・」


悶々としてる時に 急に呼ばれて ドキッ
とした…冷静に・冷静に…


「・・何? 」

「あの時、いっぱい 来てくれたね・・」

「ああ・・うれしいよな。俺達って言う
か、くうの為に・・」

「そうだね・・感謝してる。」

「ね、ラグビー部の来てくれた人達の
名前、教えて!誰がいた?」


そして、ラグビー部 隠れくうファンの
名前を くうは 次々 聞いてきた…


俺が 教えたんだけど…感謝もしてるし
何かあれば力になって欲しいけど複雑だ……
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