みつばちとはちみつ


「くう、くうってば〜!なぁ〜!」


すっかり ヘソを曲げてしまった くうは
1人で 早足で 行ってしまう…


「思い出してるって。昨日のは 特別って
いうか・・な? 機嫌 なおせよ。く〜う
くう!・・あっそ。なら 俺 か〜えろ」


そういうと、慌てて振り返る。
くうの方を見て 意地悪そうに 立ってる
俺を見て、悔しそうにして…


「くう、おいで。」


腕を広げると 少し考えて…来る。


「まだ・・怒ってるんだからね!」

「うん。でも 来た。」

「仕方なくだから!行ってあげようかな
って・・・」

「うん。」


そのまま 何も言わずに 落ち着いてしまう くう。本当にここが好きなんだな…

でも、止まった場所が 悪かった…

さっきから 通行人に ジロジロと…

どっか落ち着ける場所、ないかな…
そうだ!


「くう、ついてきて!」



あそこなら、絶対 ゆっくりできる!


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