みつばちとはちみつ
「ヒロ・・入っていいのかな・・」
「大丈夫だろ。コウと前に探検したし、
ほら、ここから 入れるんだ。」
連れて来たのは 夜の中学校。
「一応、警備員いるから 静かにな!」
「うん・・ちょっと、怖い・・」
確かに 夜の中学校は 怪しい雰囲気…
手では足りずに くうは 両腕で がっちり
俺の腕に しがみついてる…
おかげで胸が しっかり当たってるんだけど…
言ったら 怒るだろうから、黙ってた。
教室の一つに こっそり入った。
「これでしばらく ゆっくりできるぞ!」
「本当に 大丈夫? 警備員 いるんでしょ
? 見回りとか 来る?」
「ほとんど 来ない。TV見てるし。俺ら 前5人くらいでドロけーしてたもん。」
「そんな事して 遊んでたんだ・・」
「機嫌、なおったな。」
「え? あっ!」
しがみついてた 腕を慌てて離して
腕組み…わざと 頬を膨らます。
「・・絶対 忘れてたよな?」
「夜の学校に ビビりすぎて・・すっかり
忘れてたけど・・でも、おかげで 思い出したからね!・・・また 怒る!」
なんで忘れてたの 思い出してまで 怒るんだ…もう とっくに 怒ってないの、バレてるのにな…