みつばちとはちみつ


仕方ない。とことん つきあってやる。


「で、何を まだ怒ってるの?」

「・・・寝不足だった・・事?」

「は?・・そんな事だった?」

「うん・・最初は、キスの事 思い出さないで 怒ってたんだけど・・でも、思い出して 寝れなくて・・ケガしそうなプレイして・・それが一番いやだなって。」


こいつ…結局 俺が 心配で…


壁にもたれて くうを足の間に引き寄せ、
背中から 抱きしめる。

これじゃ 顔が見えないなと 思い、くうをぐるっと回した。

よし、これで 横顔が見える。


「ふふっ、何 人の事 あっちこっちに動かしてるのよ。もう これでいいの?」

「うん。顔 見えるし。くうも ここ、あるだろ?」


胸を叩きながら言うと 素直に抱きつく。


「・・ねぇ、思い出してもらえないのも
いやだし、思い出してヒロが 寝られないのも いやだし、でも キス ガマンするのも いやなんだけど、どうしたらいいかな?・・・私、わがまま言ってる?」


うっわ〜! 強烈なのきた!
胸が痛い!ギューギューいってる!


なんだ、こいつ…胸からは絶対離れずに 上目遣いで…反則だろ…そんな かわいい事 言うの…

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