みつばちとはちみつ


俺の首にしがみつく。

そんなに うれしかったんだ…


「なら、俺だけは 空って呼ぶ。・・俺だけだぞ!」

しがみついたまま、クスっと笑い頷いてる…

「空は?呼んでくれないの?」

「・・・ひいろ・・緋色・・」

本当だ…うれしい…胸がギュってなるほど…

「空・・うれしいな。こんなに うれしいもんなんだ・・」


空の頬に片手を当て、反対の頬にキスする。そのまま首筋へと 滑らせる…


空が ピクっと反応する…


「空・・いい匂い・・ウチ、こんな匂いの ソープ あった?」

「ん・・試供品・・もらったの」

「ふ〜ん・・これ 使って。いい匂い。」

「ん・・・」


喋りながら 首筋に、耳にキスする。
空の 口数は 少なくなってきた…


頬に当ててた 手を滑らせていく。


「このカッコ 本当 かわいい・・脱がすの・・もったいない・・」


そう言いつつ、ファスナーを おろすと、
空が ビクっとした…


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