みつばちとはちみつ


もう、嫌な予感しかしない…


「主将 骨折、彼女 ねんざ。
来週の体育祭には、間に合わないの〜!
2人なら 演武出来るでしょ?
だから、お願い!私も大事な幼馴染みだよね? お願い、聞いて〜〜‼︎ 」

「ニナ、落ち着いて! いくら私達が
演武出来るにしても、
センター3人 が1年って・・・
さすがに、よくはないでしょ・・
他に 演武出来る先輩、いないの?」


9月 後半に 行なわれる 体育祭。
この高校の 応援合戦は 見物人も来る程
盛り上がる、一大イベントだ。


「弱小空手部の人数、知ってるでしょ?
あんたらが 入ってくれないから!」


ヤバイ、ニナの逆鱗に触れてしまった
…って 感じで くうが 困ってる。


…なんか、かわいいな…
なんて考えてると ニナの攻撃が 俺にまで 飛んできた。


「ヒロ君も 聞いてるの?!」

「は、はい!ごめんなさい!」


思わず 謝ってしまった。
でも、めんどくさいし……
くうが ぷっと吹き出して、

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