みつばちとはちみつ


しばらく 無言が 続き…くうが しゃべり出した。


「へへっ、おかしいね。
何時間か後には また会えるのに・・」

「うん。家 帰って 寝たら すぐなのにな
・・その 数時間が ・・さみしいな。」

「うん・・・さみしい。」


このまま、何処かへ…できる訳ない。


自分の 立場くらい、理解してる。
今の俺が 守れるのは、気持ち位しかない
事も。まだまだ それ位しか…


だから、それだけは 精一杯、守る。
くうの気持ちを 守る…


「明日、おじさん達 いるの?」

「うん、たぶん。急に 呼び出され
なかったら、明日は 2人ともいる。」

「そっか。なら、午前中に行くから。」

「・・緊張する?」

「してたら おまじないしてくれるの?」


くうの顔を のぞき込みながら 聞くと


「!!・・今日は、もう しません。」


すぐ 赤くなるな。
こんな顔、今まで 見た事なかった。


幼なじみのままじゃ、見れなかった顔。
俺にしか、見せない顔。
もっと、もっと 色んな顔 見たいな…


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