みつばちとはちみつ


「・・じゃ、・・おやすみ・・」

「うん・・おやすみなさい・・」


離れがたさを お互いガマンして くうが家に入るのを 見送る…


1人の 帰り道は すごく長く感じた。


…早く、朝になれ。
有難い事に 疲れのせいですぐに寝れた。


朝!くう!

目覚めて 真っ先に くうが浮かぶ。
…まだ、家にお邪魔するには
早すぎるよな…


ブーブーブー、ブーブー
ケータイの着信に くうの表示!


「もしもし!くう?」

「ヒロ、おはよ。起きてた?」

「起きてた!会いたい!」

「うん。私も。まだ ウチに呼ぶには
早いから、散歩でも行く?」

「じゃあ、公園で待ってるな!
早く 来いよ。」


公園で待ってると、くうが 小走りで
近づいてくる。
そのままの 勢いで ボスっと 俺の胸に
飛び込む。…朝から心臓に悪い!


「おはよ〜!」

顔を上げずに 胸におでこを すりすり
しながらの朝の挨拶。


…どこで そんな技 覚えたんだ!
かわいすぎて 心臓がフルスロットルだ!


「…おはよ。」
バクバクの心臓のまま俺も くうを抱きしめ、頭におでこをコツンとあて、ぐりぐり しながらの おはようをした。


本当は キスもしたかったけど、
犬の散歩中の人が 多すぎて ガマン!

< 88 / 268 >

この作品をシェア

pagetop