みつばちとはちみつ
打ち上げに 向かう為、少し早めに
くうの家を出た。
「ヒロ、ありがとう。来てくれて。
でも・・お父さん達、笑っちゃうよね。
もう、つきあってると思ってたとか」
「うん、びっくりしたよな・・でも、
よかった。認めてもらえて」
「もう、心配 何もないね!・・ん!」
と、手を出す。
「・・・?ああ!こう?」
手を握ると 嬉しそうに にっこり笑う。
「へへ〜、2回目。」
「手、つないで歩くのが?
そんなに嬉しい?これ。」
「うん! これから歩く時は これね!」
「学校、行く時も?」
「ん、ん〜・・学校は・・やめとく
さすがに 恥ずかしいかな」
「ふ〜ん、俺は いいのに。でも、その
手 つないでる時の 笑顔を 他の奴が
見るのはいやだから、いっかぁ」
「そんなに 顔、笑ってる?」
のぞき込みながら…
「うん。あ、どんどん赤くなってく」
「!! 顔、近い!」
「あ、思いだした・・」