みつばちとはちみつ


打ち上げに 向かう為、少し早めに
くうの家を出た。


「ヒロ、ありがとう。来てくれて。
でも・・お父さん達、笑っちゃうよね。
もう、つきあってると思ってたとか」

「うん、びっくりしたよな・・でも、
よかった。認めてもらえて」

「もう、心配 何もないね!・・ん!」


と、手を出す。


「・・・?ああ!こう?」


手を握ると 嬉しそうに にっこり笑う。


「へへ〜、2回目。」

「手、つないで歩くのが?
そんなに嬉しい?これ。」

「うん! これから歩く時は これね!」

「学校、行く時も?」

「ん、ん〜・・学校は・・やめとく
さすがに 恥ずかしいかな」

「ふ〜ん、俺は いいのに。でも、その
手 つないでる時の 笑顔を 他の奴が
見るのはいやだから、いっかぁ」

「そんなに 顔、笑ってる?」


のぞき込みながら…
「うん。あ、どんどん赤くなってく」


「!! 顔、近い!」

「あ、思いだした・・」

< 99 / 268 >

この作品をシェア

pagetop