弟系男子が『弟』をやめた時。
眞樹原は無言の圧力を私にかけてくる。
そろそろ、潰れちゃうかな、て時に
眞樹原は長いため息をついて
私の隣の椅子にドサッと座った。
「永澤ほんと笑いの沸点ひくいわ死ね」
「え、死ぬレベルで? 」
「そろそろ死に時だよお前」
「すんません、生きてて」
とりあえず平謝りする私に
眞樹原はムスッとした顔で手を出してきた。
「ホッチキス。貸して。」
…ふぉ?
ふぉ?
ふぉ?(うざい)
「…手伝ってくれるん?!!」
これまでになかったほど
優しい眞樹原を見て、
思わず声を裏返して叫ぶ。
「永澤が無能すぎるから」
しゃーなしな、と呆れたように言いながら、
眞樹原は散らばったプリントをまとめ始めた。