切ない恋がしたいわけじゃない
そんな会話をしていたらリョウに電気を消された。

後ろから抱き締められて胸を揉まれた。
身体は正直だ。感じた。

リョウは下半身の愛撫を嫌がる。
私は醜い身体に触られたくなくて、下半身を愛撫する。

触られてなくても既に準備が出来ている私の下半身に挿入された。

キスされそうになり一生懸命拒む。
理由は歯磨きをしてないから。彼氏への背徳感とかではなく嫌われたくないから。

『みなちゃん気持ちいい?』

首を横に振る。
何度も聞くリョウ。

リョウにも聞いてみた。

『あなたは気持ちいいの?』

吐息荒く
『気持ちいい』

もう、本当それだけで満足だった。
今思い出しただけでも感じてしまう。

リョウに感じないと言いながらも、声が出てしまう。

あーもう、ヤバイ。

お互い同時にイッタ。

中だしされた。

中だしされた事を責める私。
これを口実に、縁を切ろう。
そう思った。

もう終わらせた方がいい。
私が壊れてしまう。

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