切ない恋がしたいわけじゃない
AM6:00
挿入を拒否するリカ。
コンドームがあったらいいよと言われたみたく、亮が私に話しかける。

『ミナチャンゴム!!』

『寝ぼけながら、ここはラブホじゃない。100万円』

意味不明な言葉を発する。

その声で目覚める。
完全に酒が抜けた。我に帰り、タバコに火をつける。

そこには下半身裸の亮と乱れた格好をしているリカ。

起たなくなってきていた亮。

『ミナちゃん舐めて』

『嫌だ』

再びソファーに戻る。

またイチャイチャし始める二人。

見たくないのに見てしまう。

何をするにも、チラチラ私の事を見る亮。ぼーぜんと見ている私に亮が声をかける。

『ミナちゃん何で見てん?』

返す言葉が見当たらず、目を閉じる。

もー眠れないよ。
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