クレナイの歌
「ん、なんで来たかはごめんわかんねえけど、とりあえず毎日君の姿見かけてて…」

「何よ、ストー……」

「いや、そうじゃないんだって。勘違いしないで」

「……大体何なの名乗りもしないで」

冷淡と遮る。

彼女がこういう返事をすると大体察しはついていた。

それでもこれだけで会話が成立しているということに小さな嬉しさを感じる。
彼の頬が少し緩んだ。

「だから、何なのよいきなり」

「そっちだって、名乗ってない」

「貴方の方が先に現れたじゃない」

軽い言い合いになりかけてしまう。

それでも彼女の声は、一言言葉を放つ度引き込まれそうなものだった。

「まぁそうだな…でも僕は君の名前知ってるよ」

「え?」

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