恋色電車



「・・・・・うん」





少し、ほんの少しだけ間をおいて、返事が返ってくる。





今にも、心臓がつぶれそう。




その位、ギューって苦しくなる。




今すぐ伝えたい言葉はもうのどの所まで来ている。





だから、どんなに苦しくても






伝えなくちゃなんだ。





足の上にある自分の手で、拳を作る。





大丈夫・・・・・大丈夫。





「あの、神谷さん」





どうしよう・・・・緊張で声が震える。





「す・・・・好きです」
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