恋色電車
聞こえるか聞こえないか位の声でボソッと呟く。
ーポリポリ
右の手でうなじを掻いていれば、
「はぁ!?」さっきよりもうるさい声が聞こえた。
「なんだ、聞こえてたか」
「当たり前じゃない!・・・もぉ~ホントにかわいげない」
呆れるようにそう言われる。
可愛さなんて、俺には必要ねぇ・・・。
てか、姉貴は俺に何を求めてんだよ・・・。
そう考えながら、目線を横にずらす。
着きっ放しのテレビとその前の机には
なぜか大量の飴があった。