犬系な彼の飼い主はじめました!?
早馬くんは肩で必死に息をしていて。
「…柵瀬…ってか憂樹…怪我は?」
「大丈夫だけど…」
そう言った瞬間に崩れ落ちる早馬くん。
「柵瀬」
「す、すみませ…
「じゃなくて。さっきの借りな。ちょっと二人で話させて」
早馬くんは大きく息を吸って呼吸を整えた。
柵瀬くんは、無言で校舎へと戻る。
「…奈田」
「は、はい…」
早馬くんは空を見上げつつ、言った。
「俺
早馬真言は、
奈田憂樹のことが
大好き、…です」