犬系な彼の飼い主はじめました!?
「柵瀬くん」
「?まだ何か…」
「これから一緒に昼ごはん食べようよ」
柵瀬くんは「え」と声を出した。
「真言…早馬くんの友達とか、私の友達とかいるけどそんな気遣わなくて大丈夫だし」
嫌、だったかな。
そりゃあ気遣わなくてって言ったけどやりにくいよなぁ。
「先輩…もうこれ以上…」
柵瀬くんが言葉に詰まる。
「あー、憂樹こんなとこにいたんだ」
後ろから突然聞こえた声に驚く。
「真言くん…」
「帰ってくんの遅いから寂しくなっちった」