恋愛強制学園










「早いとこ承認終わらせたいのにうっざーい」







べしっと男の腕を払って無表情でいいのける少女。







“承認”とはカップルの承認だ。







しかし二人に恋人同士、という甘い空気は流れていなくて。







まるで女はただ義務のように言葉を吐いた。







実際、この学園では期間のついた割り切った関係のカップルや、卒業するために最終締め切りギリギリに余っている者同士で承認を受けるというケースも少なくはない。









けれどこんなに早くからカップルの承認を受けるのは、本当に付き合っている者同士だけ。








まだ無理に承認を受ける必要はない。









淡々とした女の言葉にニヤリ、と笑みを浮かべた男は。










「そんなに俺のことが好きか?ハニー」










うっとりと目を細めて女の髪を撫でたのだ。











「ダーリン、面倒事は早く終わらせなきゃ」











_____「やっと、自由になったんだから」













この言葉を胸の中で呟いた女は、今度はただ自身の頭をなでる男の手に、身を任せた。













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