紅い龍〜俺に一生ついてこい〜
蒼「……クックックッ」
こいつ、また笑ってる
『おい、笑うな。お前笑いすぎ。イラつく。』
蒼「あ?お前じゃねえ。蒼だ。」
『そこかい!』
思わず突っ込んでしまった…。
蒼「おぉ、さすが関西人。いや、そんなことはどうでもいい。俺のこと蒼って呼べ。」
こいつ…俺様か?
『……………五十嵐。』
蒼「だから、蒼!五十嵐じゃねえ。蒼って呼べよ。」
そういえばこいつの周り、誰も五十嵐って呼んでなかった気がする…
五十嵐って名前が嫌いなんか?
『…わかった。………蒼?』
蒼「うん、それでいい。」
蒼はフッと満足気に笑った。
『ふふっ。』
幼くなった蒼の笑顔に思わず笑みがこぼれた。