【貴方と本当のキスがしたい。】(*ラブコスメ参加作品)
しかし、藍原専務は
キスをやめようとはしなかった。
「……んんっ!!」
微かな唇の隙間から
彼の熱い舌が割り込まれ
私の舌に素早く絡みつき
キスが段々深くなっていく。
…ダメッ…このままじゃ。
そう思いながら
再度押し返そうとしても
男性の力には叶わず、ビクともしない。
「……はぁ…んんっ…。」
逆に深まっていくキスに
自分じゃないような甘い声が漏れた。
彼の左手が私の腰に移動して
ギュッと引き寄せられると共に
右手は後頭部を引き寄せられ
私は身動きが取れなくなった。
「…んんっ…せ…ん……んっ。」
角度を変えながら
私の唇を深く深く塞ぎ続ける。
頭の中では何度も
警告と危険信号が出ていたのに
引き戻された現実と
微かに残った理性が苦しめていたのに
…藍原専務が好き。
溺れて…溺れて、蕩けてしまいたい。
この想いに私は勝てなかった。
いつの間にかそっと目を閉じた私は
自らも舌を絡ませて
背中に腕を回すと
……このキスに応えていた。