【貴方と本当のキスがしたい。】(*ラブコスメ参加作品)

ダメだとわかっていながら

いけない事をしてしまった。

再び現実に引き戻され

禁断の扉を開けてしまった。

夢にまで見た大好きな人からの

甘くて、優しくて、激しいキス。

『愛してる』と言われたのも

嘘じゃない。

この耳できちんと聞いた。

でも…それは2番目としてなら

愛人として傍におきたいのなら

その言葉もキスも残酷過ぎる。

「……専…務…ううっ…っ。」

涙が溢れて、嗚咽混じりになる中で

「…藍原…専務…離して…下さい。」

意味がないとわかっていながら

離れようとしても

既に手足に力が入らない私には

やはり無駄な抵抗にしか過ぎなかった。

私は貴方に比べれば子どもだから

割り切る関係なんて出来ないよ…。

泣き続ける私に

「…どうして、そんなに泣くんだ?
俺が嫌いか?
俺とのキスは嫌だったか?」

藍原専務の不安そうな声に

首を横に振ると

「…嫌じゃ…ない…です。
でも…藍原…専務は
既婚者…だから
私……愛人に…なんて
絶対に…嫌…です。」

私は涙混じりの声で

喉につかえていた気持ちを口にした。












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