【貴方と本当のキスがしたい。】(*ラブコスメ参加作品)

再び与えられたキスと

藍原専務の意外な事実に

「…えっ!?…嘘。
いつ…あの…えっと…。」

しどろもどろになる私に彼は

「…何だ、その顔は?」

そう言って

苦笑いしながら再度

“チュッ”と

私の唇に触れるだけのキスを落とすと

「…1〜2年の間は
入籍していなかった事実や
夫婦のフリをしていた事実を
絶対に誰にも口外しない事が
解消する際に決めた条件だったから
今まで黙っていて悪かった。」

そう言って

申し訳なさそうに謝る彼は

まだ、話が上手く飲み込めずに

呆気に取られているような私に

「…やましい事など何もない。
この際ちゃんと話してやるよ。
…でも、もう戻らないと
いい加減俺達もマズイから
今夜…俺が終わるまで待ってろ。
…俺のマンションで話す。
勿論、拒否権はなしだからな。」

そう言うと

「…グロス…取れてしまったな。
専務室戻ったら
化粧直して、グロス付け直せ。」

『いいな?』と念を押した彼は

『もう一度だけ』と

今度はさっきよりも

身も心も温かくなるような

そんな優しくて甘いキスをくれた。







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