【貴方と本当のキスがしたい。】(*ラブコスメ参加作品)

「…あの言葉は
冗談なんかじゃなかったんですね。」

私が呟くと

「…ああ。嘘じゃない。」

藍原専務の親指が私の唇を

そっとなぞった。

今はグロスをつけてはないから

直接彼の指の感触と体温が

キスとは違う別の熱を唇に灯す。

「…美紅の反応が可愛かったのも
少しはあったけど
決して冗談でも、嘘でもない。
本当に美紅の唇は可愛くて
潤って艶やかだ。
…ずっとキスしたかった。」

「…専務。」

「…俺は好きな女性にしか
マメにはなれない。
グロスや口紅をプレゼントし続けたのも
美紅が初めてだ。」

「…えっ!?…嘘。」

目を見開く私に

「…嘘じゃない…本当だ。」

そう彼は呟くと

「…君から送られてくる
お礼のメールが嬉しくて
今でも時々、受け取ってくれる時の
君の柔らかい笑顔が嬉しくて
つけてくれた時の
艶やかな唇が可愛くて美しくて
ますます好きになって
キスしたくて堪らなかった。」

「…専務。」

嬉しさに、目が涙で滲む。

「…秘書を今までおかなかった俺が
美紅を秘書においたのも
…君を愛してしまった俺のエゴだ。」

そう言った彼は

私に噛みつくようなキスをした。

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