【貴方と本当のキスがしたい。】(*ラブコスメ参加作品)
「…藍原専務が…好きです。
ずっと…好きでした。」
激しくも甘くて優しいキスと
アルコールで体中が火照って
熱を帯びたように熱い私は
藍原専務の胸に凭れながら
乱れた息を整えると
まだ言えていなかった
自分の素直な気持ちを彼に伝えた。
「…やっと言ってくれた。」
彼の嬉しそうな声と同時に
“チュッ”と額にキスを落とされ
私は優しく抱き締められた。
「…グロスもルージュも
本当は凄く凄く嬉しかったです。」
「…そうか…良かった。
あれで良ければ
いつでもプレゼントしてやるよ。」
彼はそう言って
つむじにもキスを落とした。
「…でも、専務が既婚者だと聞いて
暗闇に突き落とされたように感じて
なかなかすぐに諦められなくて
秘書として傍にいられるなら
憧れのままでもいいと思ってました。」
「…もう、諦めなくてもいい。
仕事でも、プライベートでも
離さない…離してやらないから
俺の傍にずっといろ…。」
そう言って
“チュッ”と
彼は再び瞼にキスを落とした。
蕩けて消えてしまいそうになりそうな
甘い空間の中で
「…私…藍原専務と
ずっとキスしたかったです。」
と、私が口走った言葉に
「…えっ!?…美紅?」
彼の驚く声が聞こえた。