お姉ちゃんの憂鬱

結局その時間は『誰も一人では行動しないようにする』という何とも具体的なようでそうでもない対策しか浮かばなかった。


今のところ実害は教科書のみだけど、いつ直接接触してくるかわからないから、常に気を張る必要があるだろう。




「ということで、ペットには香奈子専属SPになってもらうからな。主に登下校と放課後の守りはお前に任せる」


「少しでも怪しいと思う奴がいたら教えてよね。とっ捕まえるから」




いつものように昼ご飯を一緒に食べようと湧いて出た誠に、メグとまどかが事件の詳細を説明し、これからの動きを確認した。



「学校にいるときはあたしたちでバッチリ守るから安心して!絶対にかなに単独行動なんてさせないから!」


「僕も全身全霊がんばります」




そこまで言ってもらえるのはとってもとっても嬉しいことなんだろうけど。

ちょっと違うよ君たち。



「みんなね、あたしの護衛っていうけどみんながみんなそれぞれ危ないんだからね?特に直くん。あたしに全身全霊かける前に自分の心配をしなさい。直くんが一番危ない位置にいるってことちゃんとわかってる?」


どうしてもシリアスモードが持続しないこの子たちだが、ちゃんと自分たちの状況くらいは把握してほしい。

だんだんSPごっこみたいになってきている気がするのは気のせいじゃないだろう。





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