お姉ちゃんの憂鬱

「竹内はなんか心当たりはないか?三船にベッタリなんだからお前にもなんか被害がいっててもおかしくないんだけど」



「そうですね…かなちゃんとくっついてるとたまにものすごい睨まれることがあります。可愛いかなちゃんにくっつける俺が羨ましいだけだと思って完全にスルーしてましたけど、何か関係ありますかね?」



メガネの問いに少し間をおいて答える誠。

そんなことがあったなんてあたし全然知らないんですけど。



「…それってどういう奴?いつも同じ人?」


「うーん、全然意識してなかったから顔まではちょっと…」


「誠が覚えてないってことは誠の知り合いじゃないってこと?」


「俺と同じクラスではないかな。第一、俺がかなちゃんにベッタリって知ってるのこのクラスの人とバスケ部くらいじゃない?かなちゃんに言われてからあんまり外ではくっつかないようにしてるし。」


……そういわれてみればそうかもしれない。

でも誠の言うその睨んでくる人が今回のことに関わっていると確定しているわけでもないし…



「疑わしきは罰せずってことで、そいつは保留だな。警戒するにしても、実際になにかしらの証拠がなければ逃げられるしな。竹内はとにかく周りをよく見ておいてくれ」



メガネの言葉に分かりましたと素直に頷く誠。



「お前らもちょっと周りよく見てみろ。お前らに好意を寄せてるってことは、近くなくても遠くはないところにいるはずだ」


とにかく単独行動を控えて、身辺観察をするのが一番の解決までも近道かもしれない。





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