Love their
不謹慎だけど、昨晩の胸の高まりを少し思い出しながら、この場に居る安心感でバランスを取る。


悪いことしてる、と思う自分を都合良く消せた気がした。




「俺、ちょっとトイレ」


そう言いながらサトルが席を離れたので里子と2人っきりになった。


「ちょっと、どうなったの?」


「今は、ヤバいよ…」


今だ、とばかりにすかさず里子に突っ込まれた。


「大丈夫だって、あれから電話したの?」


「実はね…」



とりあえず、大まかにでも説明しておかないと里子の気が済まないだろうと思い昨晩の事を簡単に説明した。


「うわ〜聞いてないよ〜それってかなりの確率で運命っぽくない?」


「ん…私も、…とか思った」


「そんなこともあるんだね〜」


そう言って里子は肘をついた姿勢を崩して背もたれに身体を沿わして大きなため息をついた。



恐らく里子が今日の誘いに乗ったのはこの結果が聞きたかったのだろう。



ほっとした表情の里子を横目に最後にしようと注文していた桂花陳酒に少しだけ口をつける。


敢えてそれは言わなかったけど…自分が誘ったんだし。

そのまま里子にもたれかかられてレイは肩をすくめた。
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