Love their
「僕もレイが好きだよ…」

やがて目が慣れぼんやりと瞳に映し出される彼の表情をまた見つめる。


優しい笑顔。


今まで何度となく見たこの彼の表情がレイの身体の緊張を奪い去り力なく脱力していく。


「レイ…」


彼は呟くとまた唇を重ねた。


さっきとは違う触れるだけの優しいキス。


彼の声。



余韻が耳の奥にいつまでも振動となって温かく包まれる。




「レイ、僕は君ともっと早く出逢いたかった…」



「私も…」






彼が投げかける言葉に意味すら考える余裕もなく。






そのまま彼と一つになった。


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