Love their
恥ずかしながらも彼と呼吸を合わす度に水を得た魚のように我を忘れて浸った夜。


身体に刻まれた感覚を忘れることは出来ない。



やっぱりどちらかなんて考えられない。



湯気で鏡がうっすらと白く曇り始める。


段々とぼやけていく嘘つきな身体と心を映す鏡を手のひらで拭ってから風呂場に入った。


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