Love their
イメージを守る訳ではないけれど。




敢えてまた“ネタ”にされるのも避けたい。




今日はシャツにジーンズで決めた。




恐らくサトルは
“いつもの休日の私”
を予想しているに違いない。




会社の人がギャップに戸惑う。



それを横目でニヤニヤしながら、得意気にベッドに横たわるサトルが想像出来た。





ため息が出る…。





私の考え、歪んでる?








クローゼットの引き出しから取り出した固いジーンズに足を通す私は、



気持ちが戦闘態勢。



つまらない駆け引き。



馬鹿ばかしい。







私達、何で付き合ってんだろ…?






サトルにもらったネックレスは捕虜の証か彼女の証か?





なーんて、
笑っちゃう。


私も、
はっきり言えばいいのに。



行かないって。







流れ作業のように、鏡台に無造作に置かれたダイヤのピアスを摘み取る。




軽く埃を息で吹き取り、耳を撫でた。





最近、ピアス通してなかったな…。


半年?いや、1年くらいしてないかも。


< 16 / 274 >

この作品をシェア

pagetop